仕事では、仮説を立て、データを取り、検証して直す、というサイクルを何度も回してきた。婚活を始めたときも、それが一番自然なやり方だった。プロフィール文の反応を比べたり、メッセージの送り方を変えて返信率の変化を見たり。
実際、効果はあった。プロフィール文の書き方ひとつで、いいねの数ははっきり変わった。
でもある時期、これまでの検証で手応えのあった型どおりに、何人かにほぼ同じ文面で送ってみたら、返ってくる反応の質がまるで違った。ある人には自然に受け止めてもらえた表現が、別の人にはどこかよそよそしく響いた。正直、戸惑った。
結論:プロフィールやメッセージなどの「入口」はデータで改善できる。関係を深めていく「中身」は、相手ごとに一回きりで、データでは予測できない。2つを分けて考えると楽になる。
データ思考が効いた「入口」
- 文章:プロフィール文の書き出しを何パターンか用意し、期間を区切って入れ替えて、いいねの数の変化を見た。具体的なエピソードから始める書き出しの方が、抽象的な自己紹介から始めるより反応がよい傾向が見えた
- 行動パターン:アプリの使い方や、送るタイミング
このあたりは、複数のパターンを比べて違いを見るやり方が素直に機能した。
データ思考が効かなかった「中身」
同じような言葉づかい、同じようなペースでやり取りしていても、関係が深まる場合とそうでない場合がある。この違いを事前に数字で予測するのは、自分の経験の範囲ではほぼ無理だった。
仕事のプロダクト開発なら、施策を多くの人に試して差が出るかを見ればいい。でも一対一のやり取りには、比べるための「同じ条件の相手」がいない。一人ひとり背景も感情も違う。当たり前すぎる事実だけれど、何度もぶつかってようやく向き合えた。
2つを分けて考える
| 入口 | 中身 | |
|---|---|---|
| 対象 | 不特定多数の相手 | たった一人の相手 |
| 性質 | 確率で反応をよくする工夫 | その都度つくられる一回きりの関係 |
| 向き合い方 | 仮説を立てて検証を回す | 予測しようとせず、目の前の相手を見る |
入口はこれまでどおり検証を続ける。中身は、データで当てようとしない。こう分けてから、データ思考との付き合い方がずいぶん楽になった。
まとめ
- プロフィール文・メッセージ・送るタイミングは、比べて直せる
- 関係の深まり方は、型では予測できない
- 得意なやり方が通用しない場面があると知っておくだけで、焦りが減る
入口の部分を試すなら、利用者が多く比べやすいアプリが向いている。[ハッピーメール](https://happymail.jp/?af49599370
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- 元になった記事:[データ思考が通用する部分と、通用しなかった部分(note)](https://note.com/cute_azalea783/n/n26fd806ebf66
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