出張小説:大阪編 第1夜——梅田の路地で見つけたサロンと、ホテルで開いたアプリ

※この小説は完全なフィクションです。登場する人物・店舗はすべて架空のものです。

田島浩一、37歳。都内のITシステム会社に勤めて10年以上になる。

出張は「そこまで多くない」と思っていた。でも最近、気がつくと月に1〜2回は大阪か名古屋にいる。今回の大阪は、社内システムの切り替えに伴う現地確認。3日間の予定だった。

1日目の最終打ち合わせが終わったのは夜8時を少し回ったころだった。梅田のオフィスビルを出ると、夏の終わりの熱気がまだ残っていた。背中がひどく張っている。長時間の移動と、慣れない場所での緊張が積み重なったせいだと思う。「今日は一杯飲んで終わりか」——そう思いながらスマホで地図を開いた。

目についたのは、路地の奥の小さな看板だった。「リラクゼーションサロン SORA」。完全個室、アロマオイルマッサージ60分8,800円と書いてある。ビルの5階、エレベーターを使わないと上がれない場所だ。

ためらいながらも扉を開けた。受付は小さなカウンターで、照明が落とされていた。担当のセラピストに「どのあたりがつらいですか」と聞かれて、「背中と首です」と答えたとき、少しだけ気持ちが緩んだ気がした。

個室に案内されると、ラベンダーとベルガモットの香りが漂ってきた。横になると、セラピストの手が肩甲骨のあたりに触れた。「硬い」と一言。そのとおりだった。最初の数分は、ほぐされるたびに鈍い痛みが走った。でもそれが落ち着いてきたころには、頭の中が静かになっていた。打ち合わせの内容も、明日のスケジュールも、どこかへ消えていた。

60分後に施術が終わって立ち上がったとき、「また来よう」と思っていた。次の出張先でも探してみようかと、頭の片隅で思った。

ホテルの部屋で、スマホを開いた

ホテルに戻ってシャワーを浴びて、ベッドに倒れ込んだ。何をするわけでもなく、なんとなくスマホを開いた。

マッチングアプリの通知が1件入っていた。

出張中に連絡が来ることは少ない。「タイミングが悪い」と思って後回しにすることが多かった。でも今夜は、なんとなく返す気になった。疲れが取れたせいかもしれない。あるいは、知らない街に一人でいる感覚のせいかもしれない。

メッセージを開くと、「大阪住みです」とプロフィールに書いてある相手からだった。

田島は少し考えてから、短いメッセージを送った。返信が来るかどうか、分からないまま。それでもいいか、という気分だった。

出張の夜に気づいたこと

体をほぐすだけで、気持ちの角が取れることがある。マッサージで整えたあと、人に連絡したくなる——というのは、田島だけの話ではないかもしれない。

「疲れているうちは、誰かと話す気になれない」という感覚は正直よく分かる。だから先に体を整える、というのは、出会いの文脈でも案外有効な順番だと思った。

大阪出張の3日間、田島の話は続く。


マッチングアプリを試してみたい方へ

マッチングアプリをまだ使ったことがない方、久しぶりに再開しようと思っている方には、まず1つ試してみるのがおすすめです。登録は無料でできます。

▶ <a href=”https://happymail.jp/?af49599370″

rel=”nofollow”>ハッピーメール(公式)</a>


▶ 関連note記事:<a href=”https://note.com/cute_azalea783/n/n382d733bbb66″>エンジニアが婚活を「仮説検証」で考えてみた話</a>

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です